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ジャンダルムの天使*憧れ続けた縦走路*奥穂~西穂ソロ(白出沢より) 2017/9/2(土)~3(日)

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登山を始めてから長年憧れ続けた、ジャンダルムの天使に逢うことができた。

技術的なことより何より、やっと心の準備が整ったというか。

私の場合これが一番重要。

 

冬季西穂をご一緒したAさんから西穂スタート(3日間)でお誘い頂いたが。

「生意気と思われるかもしれませんけど独りでやってみたいんです」と、はっきりお断りして数ヶ月。

 

嫌がらせのような台風の進路は逸れ両日とも天候に恵まれた。

奥穂スタートで大正解。

今回は荷物を極力減らして小屋泊

そして、スピードは遅くてもいいから“一歩一歩を確実に”を肝に銘じる。

 

往復のアクセス

 

[往路]
22:30 竹橋より毎日あるぺん号 → 05:16 新穂高(9400円)

[復路]
14:30 西穂高口よりRW → 14:38 しらかば平
14:45 しらかば平よりRW → 14:53 西穂高口
15:15 西穂高口よりRW → 15:23 しらかば平
15:34 鍋平高原よりRW → 15:38 新穂高(通し券片道割引 1500円)
15:55 新穂高RWよりバス → 16:30 平湯温泉(890円)
18:10 平湯温泉より高速バス → 23:30 バスタ新宿(5860円)

※RW 14:30と15:34は大混雑のため臨時便
※バス 小仏トンネル渋滞で1時間の遅延

せっかくしらかば平まで下りたのに(-_-;)
久々のRWで乗り場を間違え再度上がってしまう(笑)
スタッフさんのご厚意により料金は1回分のみ

 

【濃飛バス時刻表】
高山→平湯温泉→新宿

https://www.nouhibus.co.jp/highwaybus/shinjuku/#timetable

※2017/9時点の情報です

 

苦行のような白出沢

 

夜行バスで新穂高へ。

殆ど眠れないまま5:36出発。

 

初めて歩く白出沢にワクワク♪

 

可愛い模様のヤマハッカ。

 

白出岩切道の看板。

 

8:44重太郎橋。

今日は水量が少なく余裕で渡れてホッとする。

増水で流されたら渡れないこの手の橋はちょっとトラウマ。 (;^_^A

ここでおにぎり休憩15分。

 

ハクサンオミナエシ。

 

ずいぶん派手なホタルブクロ。

 

 

秋の花トリカブト。

 

センジュガンピ。

 

 

紫色の花に惹かれる。

ミソガワソウ。

亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに群生する日本固有種。

 

9:35鉱石沢。

この道標を見落とさないように。

 

チシマギキョウともっこもこの蜂さん。

よく見るとマダニも? (^^;

小屋のスタッフさんが登山道の整備をされていた。ありがとうございます。

 

12:15あったー!!アビナイヨ岩!!!

これ見たかったんだ (^^ゞ

 

岩に横たわり目を瞑るとそのまま寝ちゃいそうになるほど眠い。。

皆さん仰るようになかなか着かない。。。

足が重い。。。

 

CTをかなりオーバーして、14:21やっと白出のコル。

穂高岳山荘。

久しぶりにお世話になります。

 

14:30がランチのラストオーダー。

ギリギリで味噌ラーメンをゲット。

この後、女性部屋でお昼寝。

お部屋は蝶ヶ岳のラッキー7 (*^^*)

 

[穂高岳山荘]
宿泊者は水が無料(セルフ)
唯一ゴミ箱がある小屋
素泊まり 6600円
朴葉寿司お弁当 1000円 ← オススメ!
山小屋でカード払いが可能だなんて画期的

http://www.hotakadakesanso.com/

 

涸沢岳からの絶景に涙する

 

17:30、夕方になってもあまりに天気がいいので涸沢岳へ。

 

濃いブルーが素敵なイワギキョウ。

 

17:56雲ひとつない涸沢岳。

 

涸沢岳からの夕陽と雲海。

この絶景に胸がつまり涙が溢れる。。。

今ここに居合わせた者だけが感じるそれぞれの想い。

 

白出沢キツかったけど頑張って登ってきてよかったよ。

 

奥穂。

テントもいっぱい。

いつかここに張りたい。

 

そして。。。ジャンダルム。

明日行けるかな。

 

槍。

 

北穂。

 

快晴無風。

台風15号逸れてくれてありがとう。

 

夕陽が沈む。

そろそろ戻ろう。

 

タイカレー“パラダイス”マンゴー&パイナップル入り。

トッピングの赤パプリカは持参。

ヤマレコの日記で見た蒸しパックライスにトライ。

芯が残らず湯煎よりいい感じ。ありがとうございます!

 

ジャンダルムの天使とご対面

 

☆翌朝☆

素晴らしい一日が始まる。

 

簡単な朝食を済ませ、暗いうちに小屋を出る。

4:30スタート。

 

5:11奥穂に到着すると、数名のハイカーがご来光待ちをしている。

 

山頂の祠にてご来光。

数名の方と一緒に静かに見つめて。

誰も騒ぐ人はいない。

 

5:22それでは出発。

不思議と心は落ち着いている。

何だか要塞みたいだ。

 

憧れの縦走路。

やっと歩ける日がやってきた。

 

ウマノセ。

高度感はあるけれど、一歩一歩確実に進むのみ。

 

直登してるオジサマ。

もちろん私は無茶はせずにトラバース。

 

あぁ逢いたかった。

うれし涙。。。

6:30~6:37まで滞在。

 

夢にまでみたジャンダルムの天使***

やっと逢えたね。

 

台風の心配はあったけど思い切って来てよかった!

撮影ありがとうございます。

 

笠ヶ岳。

 

笠ヶ岳ズーム。

 

槍も。

 

あんな所をどうやって通過してきたのか!?よく覚えていない。

見ている方が恐怖を覚える。

実際にはスタンス、ホールド豊富。

 

そして未知の縦走路へ

 

西穂側から見るジャンはまるで別人。

ありがとう。

また訪れる日があるだろうか?

 

西穂を目指して。

 

この高感度、解放感が半端なく気持ちいい!

 

天狗のコルを経て天狗岩。8:20。

暑くなってきたのでここで雨具パンツを脱ぐ。

 

岩々のオンパレード。

 

逆層スラブを下から。

途中までは鎖がある。

 

9:15間ノ岳。

「間ノ岳はどこですか?」と単独男性に聞かれ「ここです」と答える(笑)

 

奥にあるピークが西穂。

あれ?手前は何だろう?

ここでアミノバイタルジェルをチャージしておく。

 

おおっ、こんなところにウメバチソウ。

岩稜帯とのギャップが凄い。

なおさら愛おしく感じる。

 

陽射しを浴びるイワギキョウ。

 

P1到着は10:32。

あちら側から見た手前のピークはここだとわかった。

 

そして無事に西穂高岳まで。

この好天に感謝~☆

10:40~10:50。

 

赤線が繋がった。

最高にゃ!

 

歩いてきた道のりを振り返る。

感激。。。

 

PP到着は11:38。

あんなに晴れていたのに、急にガスが広がって。

 

12:03独標は西穂山頂よりもっと大混雑。

 

12:56西穂山荘まで遠かった。

ちょっと肌寒い。

 

楽しみにしていた朴葉寿司。

甘露煮はちゃんと真空パックされている。

 

初めて頼んだお弁当。

これ美味しい!

 

夏から秋へ。

 

縦走は無事に終えたはずが最後にとんでもないミスを…(笑)

せっかくRWでしらかば平まで下りたのに、乗り場を間違え再度上がってしまうという。

放心状態だったのかも? σ(^_^;)?

 

いつもの平湯温泉3F天使の湯でさっぱり。

おつかれさまでした!

※今は営業中止となりました

 

最後に

 

事前にヤマレコユーザーさん、外部ブロガーさん、ユーチューバーさんの動画を見て情報を収集。

特にユーザーkさんにはご自身の登頂後にアドバイスを頂きありがたく何度も読み返しました。大変お世話になりました。(*^^*)

 

このルートについて“実に能弁だ”と語っていた男性ブロガーさん。

実際に歩いてみたら、まさにその通り!

 

危険箇所は沢山あるけれど、各々捉え方が違うと思うのであえて書きません。

お陰様でルート間違えはほぼ無し(間違える前に気づいたり教えられたり)。

反対側からや上からしか見えないマーク等ルーファイが必要な箇所もある。

また、落石させないようかなり気を遣う。

 

ジャンから西穂山荘までとても遠く感じた。

体力、メンタルをとことん試される感じ。

五感を研ぎ澄まし自己を信頼して、核心部を含めほぼ平常心で通過できたように思う。(あくまでも私個人の感想です)

 

手袋や雨具パンツの臀部に穴が開き、靴は傷みオーバーハング気味の岩にメットがぶつかったりと大変過酷な道である。

安易な気持ちで足を踏み入れるのはNG。それなりの準備や覚悟は必要。

 

先日、母方の叔父より一般常識的な理由を挙げ「山を辞めるように」という手紙をもらった。

母や叔父の願いであっても、山を辞めることはたぶんできない。

山は逃げるし、人生は短いのだ。

 

 

しおん
2011年4月、初めての登山で人生が変わった。山のとりこになって早10年。 今一番行きたい場所に、いつもひとり気ままに出かけています。 無類の猫好き。(=^・^=) 東京在住。
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