諸般の事情により延期になっているエリアを歩きたい。
そこで今年も運行されている裏銀座登山バスを利用する。
ところが、前日の天気が大雨で「丸太橋が流れそう」という懸念が拭いきれず直前に行き先を変更。
案の定、バス運転手さんより濁沢の橋がない旨を告げられ…。
第六感がドンピシャ当たり山小屋の変更は正解だったと胸をなでおろす。
もくじ
往復のアクセス
[往路]
21:45 バスタ新宿より高速バス(4500円)
01:03 松本BT
05:56 松本よりJR大糸線
07:01 信濃大町
07:15 信濃大町駅より裏銀座登山バス(1500円)
07:50 七倉山荘前BS
[復路]
13:25 七倉山荘前BSより裏銀座登山バス
14:00 信濃大町駅
**書麓アルプ&三俣山荘図書室**
15:57 信濃大町駅前より高速バス(4600円)
21:10 バスタ新宿 ※渋滞で約40分遅延
自己CT
[1日目]
08:20 七倉登山口
09:56 唐沢のぞき
10:33 岩小舎 10:45
11:00 ⑤番
11:33 七鞍の森
11:52 鼻付八丁 11:54
13:11 天狗の庭 13:14
14:12 船窪小屋 14:24
14:32 七倉岳分岐
14:44 船窪テン場
[2日目]
05:20 船窪テン場
05:36 七倉岳分岐
05:39 七倉岳 05:55
05:59 七倉岳分岐
06:08 船窪テン場 06:48
07:03 七倉岳分岐
07:08 船窪小屋 07:12
07:45 天狗の庭 07:47
08:18 鼻付八丁
08:40 ⑤番
08:50 岩小舎 08:52
09:13 唐沢のぞき
10:17 七倉登山口
ケアフリーカフェ~七倉
夜中の1時過ぎ、松本BTから徒歩数分のケアフリーカフェへ。

女性専用部屋は私のみで天気予報を確認し静かに仮眠中の出来事。
早朝4時頃に数本の酒瓶をガチャガチャ鳴らしながら隣のブースにやってきた女性がいて、大きなため息をつきながら酒に氷を入れたり飲み食いする音が大変やかましくて辟易。
過去2回の利用時はおおむね快適だったが今日はハズレ。
ただ、大事な登山の前にトラブルになるのは避けたいため一切関わらないでおく。
無料のコーヒー等は飲み放題なので数杯おかわりし、持参したパンと併せて早めの朝食とする。

会員証を紛失したので再発行(300円)し、平日の5時間パック料金は1750円。
お世話になりました。

早朝の松本駅。
手前にファミマ松本駅前店あり。

信濃大町駅からこの時間帯の裏銀座登山バス利用者は数名。

登山相談所へ登山届を出す際、ご年配の担当女性に色々聞かれちょっと話しすぎたかも…(笑)。

真夏なのにまだ紫陽花が。
夏の花を愛でながら
朝から天気がよくワクワクのスタート♪

トンネル手前の七倉岳登山口。
火打山でお見かけしたテン泊装備男性のゆっくりした歩みを心がける。

ユキザサの実がぶどうみたい。

あ、チビッ子ホコリタケいたー。
薄暗いから何度トライしてもボケボケ。

古かったベンチが白くペイントされてる。

オレンジ色の小さなキノコに目がいく。
ニカワホウキタケ?

アルミ橋は健在。

巨木の根っこを乗り越え。

唐沢のぞき。

きゃー、可愛いツルリン。

幾何学模様がやけに綺麗な白い蛾に見とれてしまう。

う~、やっとおにぎりが食べられる。
岩小舎にて小休憩。

中間地点。

タケシマランが気になって。

大岩ゴロゴロ地帯。

素敵な七鞍の森。
さっきからルリが鳴いてるよ。

あちらこちらに咲いてるこの子。
鼻付八丁~天狗の庭~お花畑
平和な森を過ぎると…。

出た、鼻付八丁。
ここから急登続き。

アカモノの赤い実。

次々と出てくる梯子。

またいた!


最近のマイブーム、素焼きカシューでエネルギー補給。

キュートなママコナちゃん。

だいぶ辛そうなテン泊装備のオジサマに追いつきそうなので小休止。

もう少しだガンバレ。

天狗の庭、前回はガスガスだったから嬉しい!
高瀬ダムが見える。

ここから小屋まで1時間弱。

やっと⑨番だー。
ここからが地味に長い。

モンローリップ群生。

シラタマノキ。

コケモモちゃんも。

小屋への快適な道がお花畑になっていて足が進まない。

ツマトリソウとか。

蕾を従えたウメバチソウ。

ウサギギクもいる。

チングルマ果穂がキラキラ。

チングルマ咲き残り。

ゴゼンタチバナ3姉妹。

ヤマハハコを真上から。

アカモノの歌が聞こえるような。


シュロソウ。


小さくて可愛い花、ミヤマコゴメグサ。
船窪小屋*ツワモノが集うテン場
白砂の登山道を一歩一歩。

「ようこそ船窪小屋」のペイントがどれだけ嬉しかったか。

陽射しが眩しい。

そして2年ぶりの船窪小屋に到着。
【船窪小屋】


ええーーっ!?
驚いたのは、船窪小屋の玄関先にコマクサが咲いていたこと。

風に揺れるコマクサの歓待。
こんな素敵な小屋って…。

小屋番さんにテント代(1000円)を支払う。
予約不要、トイレあり、水場なし。


七倉岳分岐を通過。
登頂はやっぱり明日にしようっと。

ザレザレの砂地を慎重に。

テン場には既に一張のテント。
私の設営後にさきほど道を譲っていただいたオジサマ。
夕方に扇沢より歩いてきたらしいツェルトの単独男性。

ミルクワッフルと紅茶で一休み。
読書しながらのんびり。
船窪岳まで行ってみようかという気持ちはとうに失せてしまった。
テント越しに聞こえる会話から、船窪小屋にテントを張るハイカーはツワモノ揃いなんだなとつくづく感じる。
ただ雰囲気を味わいたいという理由でテン泊する私とは人種が違って、アウェイ感が半端ない(爆)。

無印の混ぜごはんの素、鯖の五目ちらし寿司(レトルト)を使った簡単な夕食。
ツナ水煮缶をプラスしてたんぱく質を増量。
オクラは家から持参したもの。
コープの野菜がおいしい味噌汁(フリーズドライ)を添えて。
あ~~美味しかった!
無印のレトルトは山に使えるね。

テン場から槍の夕景。

テン場の仮設トイレ(ペーパーなし、使用後は要持ち帰り)に寄って、周辺を少しだけ散策してみる。
清々しい朝の七倉岳*360度の展望
☆翌朝☆
縦走するツワモノ達の朝は早い。
パンとカフェオレの朝食を摂りテントを出た。

清々しい朝の七倉岳(2509m)。
針ノ木岳~蓮華岳。

立山方面。







槍アップ。



蓮華岳。

来てよかった。

小屋泊の3名様、撮影ありがとうございます。

テン場に戻るともう誰もいない。
そういえば、仮設トイレ横にも一張あったな。

大縦走するハイカーにはただの通過点なのかもしれないけど、静かに過ごせるいいテン場だよ。

はい撤収~。
最後のご褒美*雷鳥親子
天気に恵まれて下山もウキウキ。

船窪小屋、最高のロケーション。
実に名残惜しい。。。

小屋近くのハクサンオミナエシ。
今日は会えなかったな~と思っていたその時。

あ!!!
どうぞお気をつけての岩に雷鳥のシルエット。

えええーーーウソでしょ、こんなことってある!?

ママの右隣には雷鳥ヒナの姿も。

きゃーーっ!(心の声)
カメラを向けると人の気配を感じたのか慌てて逃げ出すヒナちゃん。

逃げるヒナ、めっちゃ可愛い。

逃げるヒナをズーム。
あー、ハイマツに隠れちゃった。

雷鳥ママのキリリとしたお顔が美しい。

雷鳥ママは全然逃げない。

最後にズーム。
お姿見せてくれてありがとう。
二人とも元気でね。

ピンクのヤマハハコが素敵。

色味が濃いハクサンチドリ。


あっという間に天狗の庭。
登りはあんなにキツイのにね。


人が少ない七倉尾根も、土曜ともなれば何人ものハイカーが登ってくる。

だいぶワープして七倉岳登山口。
いつも可愛いゲンノショウコ。
七倉山荘*日帰り温泉&牛丼ランチ
2年前の小屋泊の時は下り4時間もかかってしまった。
ところが不思議なのは、テン泊装備の今日はたったの3時間って一体どういうこと?
予定より早く下山できたら葛温泉まで歩こうかと思ったけど、やっぱりやめておく。

七倉山荘でのんびりしよーっと。

大好きな露天風呂でまったり。
80代くらいのお母さんを連れた女性とご一緒した。
ご高齢女性に「槍でも登ってきたんですか?」と聞かれ「我々は噴湯丘を見に来た」と仰るではないか。
しかし、どう見ても湯俣まで歩ける感じではなかったため娘さんに伺ったところ、七倉温泉に連れてきただけと笑っている。
あーもうビックリしたわ、お婆ちゃんたら。

毎回ダムカレーなので今日は牛丼にしてみた。

肉!肉!
ウマカッター。
テラスにて昨日の単独女性に再会。
晴嵐荘のジップラインは上手く渡れたそうだ。

バイトのお兄ちゃん、これって明らかに失敗作よね?(笑)

スタッフサックで羽休めをするアキアカネ。

ふわぁ~気持ちよかった。
ありがとうございます。
木陰にて裏銀座登山バスを待つ。
三俣山荘図書室*スコーン&三俣ブレンド
バスを降りたらお次の目的地へ。

信濃大町駅。

何やら新しいお店ができていた。
もう閉店時間だったので、一瞬だけ店内を見させていただく。

丸福パンさんに寄り安くて美味しいパンを3個購入。
本日の夕食にするつもり。

書麓アルプさん。
数年前、厳冬期の赤岳山荘で出会ったAさん(70代)にいただいた山の本20冊くらいを買い取ってくれるかどうかを聞きに行く。

三俣山荘図書室のカフェにて。
カウンターには伊藤圭さんがいらっしゃった。
ここでさきほどの女性と2度目の再会。
図書室ブレンドのアイスとスコーンを食べながら山談義に話が弾み、気づいたら高速バスの発車時刻が迫っていて焦ったのなんの。
というか、この女性が「何で帰るんですか?」と聞いてくれたお陰で助かったのだ。
本当に時間を忘れるほど楽しかったです、ありがとうございました!
ふー、相変わらずおっちょこちょい。

三俣山荘図書室、ここは外せないでしょ。
最後に
七倉尾根は長くてキツいけれど、素敵な船窪小屋と素晴らしい眺めの七倉岳。
人が少ないせいか大好きな雷鳥に会える確率も高い。


無理に大縦走とかしなくてもいい。
ひとり静かに過ごせる山の時間が好き。
楽しい出会いが彩を添える。

やっと夏用の軽量シュラフを購入した。
次回のテント泊が楽しみ♫