だいぶ前に大変お世話になった蝶ヶ岳ヒュッテ。
今思えば、かなり無謀な登山だったしウェアリングもダメダメで恥ずかしくなる。
いつかお礼にお伺いしなくては…と思いつつ年月が経ってしまった。
今夏は登山計画を立てるのもままならず、あっという間にシーズン終盤へ。
テント装備で一気に登るには行程が長いので来月にずらすことも考えたが、その日の天候がいいとは限らない。
やはり当初の予定を決行することにした。
往復のアクセス・トイレ情報
[往路]
22:25 バスタ新宿より夜行バス(WEB割7700円)
05:20 上高地
【さわやか信州号・新宿⇔上高地】
http://sawayaka.alpico.co.jp/route/kamikochi/shinjuku/
ハイウェイバスドットコムで予約、クレジットカード決済にした場合はWEB割が適用となります
[復路]
12:40 上高地よりバス&電車(2500円)
13:45 新島々(バスを降りて)
14:06 新島々(電車に乗り換え)
14:36 松本
15:10 松本よりあずさ
※14:50のあずさに乗り遅れ次の便に乗車
【一般路線バス・松本⇔新島々⇔上高地】
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/shinshimashima/
<トイレ>
●上高地バスターミナル
●徳沢園近くの公衆トイレ
●各山荘
※小梨平付近の公衆トイレは工事中
その他周辺情報(日帰り入浴)
現在、上高地の日帰り入浴は軒並み中止となっており利用することができない。
以前利用したことがある小梨平、アルペンホテル。
なんならインフォメーションセンターのシャワー室でもいいと思ったけどここもダメ。
バスターミナル近辺で唯一やっているのは、上高地温泉ホテル。
ただし、バスターミナルより徒歩20~30分かかるため今回は利用しなかった。
【上高地温泉ホテル】
http://www.kamikouchi-onsen-spa.com/
【坂巻温泉】
※上高地からのバスで坂巻温泉下車
【中の湯】
※上高地からのバスで中の湯下車(予約制?)
自己CT
[1日目]
05:44 上高地BT
05:49 河童橋
06:32 明神館
07:22 徳沢公衆トイレ 07:25
07:28 徳沢園みちくさ食堂 07:54
07:54 徳沢登山口
10:46 蝶ヶ岳まで3㎞地点
11:54 長塀山 11:59
12:33 妖精の池
13:00 蝶ヶ岳
13:04 蝶ヶ岳テン場 13:06
13:07 蝶ヶ岳ヒュッテ 13:12
13:13 蝶ヶ岳テン場 13:58
14:00 蝶ヶ岳 14:05
14:11 展望台
14:37 横尾分岐
14:48 三角点
14:59 蝶槍 15:04
15:16 横尾分岐
15:43 蝶ヶ岳ヒュッテ 15:46
15:48 蝶ヶ岳テン場
[2日目]
07:27 蝶ヶ岳テン場
07:29 蝶ヶ岳ヒュッテ 07:32
07:53 横尾分岐
08:03 横尾まで3㎞地点
08:32 横尾まで1㎞地点
08:48 ベンチ 08:50
09:17 槍見台 09:18
09:36 横尾山荘
09:37 横尾大橋
10:16 新村橋
10:27 徳沢園 10:56
10:59 トイレ 11:03
11:47 明神館
12:23 河童橋
12:27 上高地BT
家にデジカメを忘れた!!
最寄り駅に着く直前、デジカメを持っていないことに気づく。
でも、家まで取りに戻る時間はない。
日焼け止めも入れ忘れたような。
駅のベンチで確認するがやはり入っていない。
日焼け止めはどこかで売っているかもしれないが、デジカメは。。。。。
登山歴10年ほどになるけれど、デジカメを忘れたことなど一度もなかった。
<追記>過去に日焼け止めを忘れて知らない女性にもらったら、肌がヒリヒリしてしまい懲りたのを思い出した。
過去にも失敗は数あれど、こんな大事な忘れ物をするなんて。
もう最悪~~~。
そういえば、職場から帰宅した際に家族が注文した家具の組み立て作業を行っている業者のお兄さんがいたのだ。
リビングに置いていたザックへの動線が塞がれていたため、予定していた行動が取れなかったのもひとつの理由。
だけどつくづく思ったのは。。。
「恐らく、人はこうやって徐々にボケて(認知症になって)いくんだろうな…」ということ(爆)。
バスタ新宿のコンビニで聞くと日焼け止めは売切れ。
では、いつものバンダナマスクを活用するか。
カメラはもうどうしようもない。
それでも登る価値は充分にあるだろう。
スマホの小さな画像で大変お見苦しいことを先にお詫び申し上げます。
河童橋を通過。
それにしても、日曜の夜行バスがほぼ満席だったのには驚いた。
さすが上高地。
熊騒動があった小梨平キャンプ場は、一部で営業再開したようだ。
でもさ、熊は悪くないと思うのは私だけだろうか?
勝手にお邪魔して土壌を汚しているのは人間のほうだよね?
まずは、徳沢園のみちくさ食堂でモーニング。
朝7:00からやっているのがとてもありがたい。
蜂蜜&ブルーベリートースト(550円)とコーヒー。
上高地BTでもサンドイッチを食べたので軽めに。
隣の売店で手ぬぐいもゲット。
徳沢園キャンプ場のテントはまばら。
またゆるキャンしたいな。
徳沢園の右奥にある徳沢登山口。
最初はなかなかの急登。
マイヅルソウの実。
水もしたたるタケシマラン。
蝶ヶ岳まで3㎞地点。
やっと半分登ってきた。
こちらの道はアップダウンあり。
長塀山に到着。
空になったペットボトルに、背負ってきた水を移し替えて補給する。
ここからまた少し下る。
妖精の池。
ブルーの綺麗なトンボが飛んでいた。
おぉー!
もうすぐじゃないの?
足元にアオノツガザクラを発見。
イワギキョウも咲いてた。
いつものマクロ撮影ができずピントが合わないのが残念。
槍穂高の大展望に涙する
ふと後方を振り返ると。
そこには、穂高の大展望が!!
あっけにとられるくらい大きい。
目の前の絶景に圧倒されて思わず涙が溢れる。
決して大袈裟に書いているわけではない。
重いザックを数時間も背負って登ったキツイ行程が一瞬にして報われた。
また、景観だけでこんなに感動できる自分が嬉しい。
以前、横尾経由で蝶ヶ岳ヒュッテにお邪魔した際も、荘厳な眺望に感激したことを思い出す。
槍もバッチリ見える。
あの赤い屋根が蝶ヶ岳ヒュッテ。
そして、稜線上に座って絶景を眺める人々。
何度見ても飽きることがない。
本当に今日来てよかった!
赤トンボが目の前に止まった。
コケモモがあちらこちらに。
蝶ヶ岳山頂。
徳沢から5時間もかかってしまったけれど。
うわぁ、ロケーションがいいね~。
重いザックをテン場に置き、蝶ヶ岳ヒュッテへ。
テント1人 1000円(予約不要)
水は1Ⅼ 200円で販売
今日はジュースではなく、冷たい牛乳(300円)にした。
喉を潤しながらテントを設営。
14:00までなら外でランチ利用もできるとのこと。
行動食に一口羊羹を食べていたのでそんなにお腹はすいていない。
結局、ランチは利用せず持参したパンケーキを1枚食べて済ませた。
早めに作る夕飯を美味しく食べたいし。
テント設営中に荷揚げのヘリがやってきた。
何度か往復している様子。
再度、蝶ヶ岳山頂へ登り、仲のよさそうなご年配ご夫婦に撮影していただく。
ありがとうございました。
徳沢園で購入した可愛い手ぬぐいで簡易マスク。
トキ色のお仲間がいるね。
左側のトキ色が私の宿。
蝶槍へ
一段落したので蝶槍へ向かう。
これがまた、空身だというのに意外とキツイ。
数時間担いだザックの重みが腰にダメージを与えている。
下半身がだるくて足が上がらない。
三角点のあるピーク。
ゆっくりとアップダウンを乗り越えて。
初めての蝶槍。
蝶ヶ岳ヒュッテより50分ほど。
先に到着していた女性より撮影を頼まれる。
ガスに覆われる常念岳。
では、テン場に戻ろう。
蝶ヶ岳ヒュッテのトイレはまぁまぁキレイ。
ペーパーあり、手洗い場なし。
ただいま。
テントが更に増えている。
テント入口から槍が見える位置にしてみたよ。
夕食はトマトツナピラフ
*トマトツナピラフ*
オイルツナ缶、みじん切りにした玉ねぎ、イタリアンハーブを入れて炒める
水200mlを加えて煮る
トマトが崩れたら火を止めて、アルファ米の袋に入れ封をする
約15分でアルファ米が戻ったら器に盛り、細切りピーマンと塩こしょうを振る
※イタリアンハーブが手に入らずバジル単体、塩こしょうはマジックソルトのガーリック味で代替(両方ともアルミ袋入り)
アルファ米でピラフとは目からウロコ!
いや~、これはすごいアイディアだわ~~。
オイルツナ缶のオイルだけで充分調理できる。
他の食材でも応用できそう。
フライパンで炒めた食材をアルファ米の袋に入れる時、チャック入口が小さくて入れにくいためこぼさないよう気をつけよう
小雀陣二さんの「山グルメ」を参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。
蝶ヶ岳ヒュッテの玄関外にお酒の自販機がある。
担いできた2Ⅼ強の水だけで済みそう。
夕方になるとテン場はガスに覆われる。
それでも、ここに張れたことが嬉しくてしょうがない。
お隣のカップルがテントを数えたらしく、「45だよー」と話しているのが聞こえた。
別の週末には100張近くあったみたい。
シュラフに包まって、本を読んだり地図を見たりして明日の予定を考える。
まもなく睡魔が襲ってきた。
おやすみなさい。
就寝時はそれほど寒くなく、ダウンは着ていない。
シュラフカバー代わりのエスケープライトヴィヴィも使用せず。
素敵なご来光と秋の空
☆翌朝☆
コーヒーのお湯を沸かそうとしたら空が綺麗なので、火を止めダウンを羽織ってテントから出る。
ブルーアワーの始まり。
待ちに待ったご来光。
皆が無言で佇む静かなテン場。
素敵な朝のひとこま。
朝陽があたる槍穂高。
蝶ヶ岳ヒュッテ、お世話になりました。
横尾分岐まで下りてきた。
横尾まで1㎞。
途中で腰を下ろしている単独男性2名とお会いする。
こちらの登山道は登り返しが一切なく、ひたすら下る。
特に危険個所はなく比較的歩き易いと思う。
ベンチがいくつかあって、ちゃんと槍が見える。
最初はここが槍見台かと思ったほど。
いつものことながら、頭の中は「徳沢カレー、徳沢カレー」がこだまする。(^^ゞ
もう少し下ると本当の槍見台。
小さいけど確かに槍が見えるね。
横尾山荘。
建物の裏手から出てくる感じ。
横尾大橋。
周辺は大勢の登山者が休憩中。
横尾のテン場。
ここもいいなぁ、いつか張りに来よう。
道端のノコンギク。
徳沢園のカレーとソフトクリーム
徳沢へ。
みちくさ食堂。
天気がいいのでテラス席で。
あのさ、隣でポテチ?食べていたオジサン!
なんと袋の中身(カス)をテラス席の向こうに捨てていた。
全くもう信じられない。
こういう非常識な人が熊を呼び寄せているんだよ。
熊は悪くない。
徳沢カレー、安定の旨さ。
付け合わせの野沢菜も妙に美味しかった。
ペロリと平らげる。
お決まりのソフトクリーム。
ミルクが濃くてウマー。
オジサン!! (`-´メ)
80歳くらいの男性2人とすれ違いざまに、「あのギザギザの山は何ていう山ですか?」と聞かれる。
杖をついて梓川のほとりを歩いてきたようだ。
何だかちょっと嬉しくなってしまった。
皆を魅了してやまない上高地。
美しいみどり色。
上高地BTには10分前に到着し、そのまま12:40のバスに乗ることに。
バスの窓に虫がいた。
このままだときっと死んでしまうだろうと、手に包んで外の植え込みに放した。
タクシー運ちゃんに「優しい人だ」なんて言われてしまった。
新島々にて電車に乗り換え。
焼岳に登ってきたというオバサマ2人に話しかけられる。
テント装備のザックを見て「ちょっと持ってみていい?」と聞いてきた。
ベンチに置いた状態で背負おうとするが、2人とも1ミリも持ち上がらない。
「あらぁ~、凄いわねぇ~~」「若さよねぇぇ~~~」と何故か大絶賛。
この展開はまさにオバチャンあるある~。(^^;
「いえ、そんなに若くはないんですけど…(笑)」
そう答えながら、未踏の焼岳にはいつか登らなくちゃと思うのであった。
14:50のあずさに乗ろうと券売機で指定席をとる。
お土産の野沢菜を選んでいたら乗り遅れてしまい次の便に乗車。
ちゃんと時間を見なさいってば。
赤いランプが付いている席へ座ったものの、途中でランプが黄色に変わり3回も席を移動するはめに。
最後に
今回も確か天気予報はそんなによくなかったはず。
ところが、ご覧の通りの晴天のもと蝶ヶ岳にテントを張ることができた。
稜線上のテン場なので風は強かったけれど、天気がよければ最高のロケーションを味わえる。
槍穂高の大展望に抱かれて贅沢なひとときを過ごしてみよう。