棚ぼたの2連休に東北遠征を計画。
東北地方も梅雨なのに2日間ともすこぶる天気がよさそうだ。
岩木山のミチノクコザクラを一目見たいのと、去年7月に雨の中ピストンした八甲田山をリトライしたい。
まず八合目から岩木山に登り青森に宿泊、2日目に八甲田山というプラン。
もちろんご当地グルメと温泉も大いに楽しむつもり。
【岩木山観光協会】
往復のアクセス
[往路]
08:30 上野駅前BSより夜行バス(4500円)
05:15 弘前BT
** 弘果食品卸売センター 清竜苑 **
07:10 弘前BT③よりバス(岩木白神パスで往復3000円)
08:06 岳温泉前BS
08:20 岳温泉前BSよりスカイラインシャトルバス
08:48 スカイライン八合目
【弘南バス・岩木スカイラインシャトルバス】
https://www.konanbus.com/travel/skyline.html
岩木白神パス(ICカード限定)ならPASMO/Suicaに3000円をチャージして、初回タッチ前に運転手さんに申告すれば、弘前~岳温泉~八合目の往復料金が3000円で済みます ※通常運賃は4120円
2回目からのタッチは通常のバス乗降時と同じ(画面に1日券利用と表示される)
[復路]
11:50 スカイライン八合目よりスカイラインシャトルバス
12:20 岳温泉前BS
** 嶽温泉 小島旅館 **
14:30 岳温泉前BSよりバス
15:19 弘前駅前中央口
15:34 弘前よりJR奥羽本線
16:25 青森
自己CT
08:52 スカイライン八合目
09:28 リフト分岐
09:39 鳳鳴ヒュッテ 09:40
10:00 岩木山 10:23
10:40 鳳鳴ヒュッテ
10:55 リフト分岐
11:26 スカイライン八合目
※お花や野鳥を観察しながら歩いているので、CTは比較できません
弘果食品卸売センター*清竜苑の朝定食
早朝5時すぎ、弘前BTで降車。
東京から青森県まで5000円以下とはなんてありがたい!
階段を下りてヨーカドーの地下トイレで身支度を済ませる。
何となく見覚えがあるなぁと思ったら、去年、八甲田山(青森駅)へ向かう夜行バスでトイレ休憩した場所だったことが判明。
早朝5:33、周辺は人っ子一人いない。
弘前駅の駅ビル左側を通過してお目当ての場所へ。
サギソウに似た白い花。
静かな住宅街をテクテク。
ピンクのノイバラが満開。
元気いっぱいのヘメロカリス。
グーグルマップを頼りに弘果食品卸売センターを目指す。
弘果食品卸売センター内でセリの現場に出くわした。
ザックを背負った女がひとりでウロウロ、アウェー感半端ない(笑)。
それでも、美味しい朝食まっしぐらの私には怖いものなし。
「すぐそこだよ」と誘導され清竜苑さんに辿り着く。
2~3名の常連さんが既にお食事中。
早速しょうが焼き定食(900円→800円)を注文。
「Twitter見ました」で100円引きになるよ。※2023/7現在は50円引き
この豚肉が柔らかくて味付けがグッド。
最後にしょうが汁まで飲み干し完食。
茄子の味噌汁も山菜も全て美味しかった!!
女将さんの笑顔と温かい接客が最高のお店。
「岩木山の前にどうしてもここに来てみたくて弘前駅から歩いてきました」と言うととても驚かれた。
「すごく美味しかったです、ごちそうさまでした!また寄らせてもらいます」とお礼を申し上げる。
【清竜苑Twitter】
https://twitter.com/NUvThRl7NDhQIZB/status/1676688956728172550
弘果食品卸売センター 清竜苑さん。
片道約30分かかるので駅から遠いけど、弘前に訪れた際はまた来よう。
ご当地の食事処を探求するのも山の楽しみのひとつ。
朝陽に輝くホタルブクロ。
道路脇の水路にて。
弘前駅周辺には24時間営業のコンビニ多数あり。
途中のファミマで昼食のパンと猿田彦コーヒーを購入。
はじめまして*ミチノクコザクラ
時間はたっぷりあると思ったが、徒歩で弘果食品卸売センターを往復したのであっという間。
弘前BTに戻って岩木スカイラインシャトルバスに乗車。
営業所にて3000円をチャージしておく。
岳温泉前BSで一旦降車し八合目までのバスを待つ。
この建物自体が公衆トイレになっている。
登山届を記入し投函した時ちょうどバスがやってきた。
百沢コースを登るなら手前の岩木山神社前BSで降車する。
こちらは登り5時間という厳しめのルート。
スカイライン八合目に到着。
広い待合室を兼ねていてゆっくり休憩できる。
なんか色々至れり尽くせりだなぁ。
【津軽岩木スカイライン】
こちらから登山開始。
使う予定はないけど、この日はたまたま定休日でリフト運休。
だから空いているのかも。
ハクサンチドリが「行ってらっしゃい!」
どこかに白花も咲いてたみたい。
新緑が気持ちいい。
気温もそれほど高くなく快適そのもの。
可愛いミヤマツボスミレに立ち止まる。
ズダヤクシュがわんさか。
今日のお供はスカルパ ZG トレック GTX。
初回かかとが靴擦れして様子を見ていたが思い切って履いてきた。
何の対策もしてないけど今回はどこも痛くならず全く問題なし。
あぁよかったー!
今までで一番フィットする登山靴、これからもよろしくね。
コヨウラクツツジがそこかしこに。
なんて気持ちがいい日だろう。
ミヤマキンバイ現る。
こちらの黄色はヤマガラシ。
岩木山九合目分岐。
視界が開け日本海を見渡せる。
白神山地も。
キャーッ!
はじめましてミチノクコザクラ。
終わりかけだけど嬉しくてニヤニヤしてしまう。
少し登ったところにまだ元気な子が。
ミチノクコザクラ、なんて可愛いんでしょう。
イワウメとコラボして。
動物の大きなフンの向こう側で輝く子。
大きな岩陰にひっそりと。
うわぁ可愛い。
キレイ目な群生を見っけ。
ミヤマキンバイと一緒。
かたまって咲くミチノクコザクラ。
今日、岩木山に登ってよかった。
下から登らなくてもお花目当てなら八合目からでいいと思う。
赤い屋根が目の前に。
鳳鳴ヒュッテ。
百沢コース登山道との合流地点。
とりあえず鐘を鳴らす。
1964年1月、大館鳳鳴高校山岳部員5名(うち1名のみ奇跡的に生還)が岩木山からの下山中に遭難した。
そのような悲劇を繰り返さないよう冬期登山の避難小屋として岩木町が建設した避難小屋。
中を拝見すると誰かが置き忘れた水筒がポツリ。
岩木山は基本的に右側通行みたい。
ミヤマキンバイのお花畑が山頂まで続く。
「ビンビンツィーツィー」
さっきから可愛い鳴き声が響き渡って。
どこかな~?と立ち止まると遠くのお立ち台に野鳥のシルエット。
ビンズイさんが鳴いてる鳴いてる。
あまりに遠すぎてブレブレだけど、嬉しいお出迎えにお礼を言わずにいられない。
“世界人類が平和でありますように”
ピースポールがこんなところに。
ひと登りでビクトリーロード。
360度の大パノラマ*岩木山
三角のモニュメントが見えてきた。
岩木山(1625m)に登頂。
岩木山山頂にて自撮り。
リフトが運休だからか誰もいない。
撮影直後にご夫婦らしきペアと数名が登ってきた。
岩木山頂避難小屋(右)とトイレ(左)。
とりあえず中を拝見しておく。
鳥居からの展望がすごい。
遠くに見えるのは八甲田山だよね。
明日行くよ。
岩木山頂でのひとときは清々しいの一言。
独立峰なので360度のパノラマを楽しめる。
いや~、実にいい山だなぁ。
八合目からは楽々登れるし、ドМなハイカー用に厳しい登山道も用意されていて。
白神山地。
2年前の五能線の旅もよかったなぁー!
岩木山頂の少し下で小休憩。
ミヤマキンバイに癒される。
11時台のバスに乗りたいのでゆっくり下山中。
鳳鳴ヒュッテの向こうに爆裂火口と溶岩ドームが見える。
あーっ、草むらの中にベニバナイチヤクソウ蕾を発見。
登りでは気づかなかった場所。
まん丸の赤玉がとても可愛い。
未だ残る雪渓。
岩の斜面に白っぽい花が見えたのでズーム。
おぉ、これはツガザクラじゃないの。
イワウメさんもいた。
手の届く位置に咲いてるイワウメ。
下りも気持ちいいー。
陽射しを浴びるマイヅルソウ。
ミヤマスミレで合ってるかな。
オオバタケシマランを下から覗いてほくそ笑む。
地味だけど可愛い。
ハクサンチドリにもお別れを。
またね。
あっという間に八合目駐車場。
朝より車は増えていたけど、ピーク時に比べたらハイカーは少ないんじゃないかな。
ランチ時間なのにいつものような空腹感がない。
早朝のしょうが焼き定食パワー恐るべし(笑)。
休憩所でのんびりサンドイッチを食べてバス待ち。
次の弘南バスは2時間後なのでご注意を。
嶽温泉*小島旅館♨
岳温泉前BSで降車し坂を上がる。
コロナ禍による客足の低下に加え、急激な湯量減少と湯温低下に見舞われた嶽温泉。
マタギ飯で有名な山のホテルは破産申請中、創業約350年の歴史に幕を閉じることとなった。
こういう自然に関するニュースは残念としか言いようがない。
一体どこに原因があるのか不明であるため手の施しようがないから。
名物マタギ飯食べてみたかったなぁ…。
【NHK・温泉郷を襲った異変】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230216/k10013981611000.html
今回はお隣の小島旅館さんにお邪魔する。
営業可能な湯量と湯温は戻ったようでホッとした。
【小島旅館】
日帰り温泉 400円
青森ヒバが使用された浴槽に絶え間なく注がれる温泉。
左側は熱め(43度以上?)で右側がややぬるめ(40度前後)の湯。
熱い湯は苦手なのでぬるめの湯にゆっくり浸かる。
白く濁った源泉かけ流しの温泉がなんとも素晴らしい!
はぁ~、極楽極楽。
この時間帯は女性客一人しかおらず後半は貸切状態だったので、出たり入ったりしながら1時間ほどまったり過ごす。
実に贅沢な時間であった。
玄関先で若旦那さんより「ありがとうございました」と声をかけられる。
いえいえこちらこそ!と思いながらお湯が大変素晴らしかったこと、東京から夜行バスで岩木山に登りにきたことをお伝えしお礼を申し上げた。
単なる日帰り温泉の客にも優しい小島旅館さん。
絶対また来ます!
岳温泉BSのベンチは陽射しが強すぎていられないため岩木屋の無料休憩所へ移動。
何やら浜崎あゆみと鬼束ちひろが大音量で流れている。
日陰の涼しい外ベンチにてバス待ち。
田澤旅館の売店で嶽きみを食べようとしたら、7月からとのことでまだやってないそう。
もしかしたら岩木屋さんにお土産用の嶽きみ(真空パック)があったかもしれないが、そちらは未確認。
「ピピッ」
そこへセグロセキレイがやってきた。
芝生の上をトコトコ。
「パクッ」
道路に落ちてる何かを飲み込んだ。
更に死んでる虫をキャッチ。
ごく身近な野鳥でも観察するのが楽しい。
精悍なトラ猫ちゃんも登場。
お腹の辺りがずいぶんスマートね。
前を見据えたまま振り向きもせず歩いていった。
そうこうしていると弘前駅行きのバスがやってきた。
朝、岩木山神社BSで降車して百沢コースを登り岩木山頂でお見かけした外国人さんと再会。
八合目から登った私とほぼ同じ時間帯に登頂できるって、どんだけ速いんだ!
下山後はどこかの旅館で嶽温泉に入っていたと思われ。
会話はせずアイコンタクトのみ。
弘前駅のつがにゃんバイバイ。
青森*セレクトイン青森の夜カレーでしのぐ
弘前から50分ほどで青森に到着。
去年7月にお休みで食べられなかったホタテ料理店へ。
今日こそ食べるぞーと意気揚々と向かったが…。
なななんと!
お食事処おさないさんのシャッターがまた閉まってる。
ガーーーン!!(絶句)
月曜定休のはずが、祝日関係ない火曜も何故かお休み?
おさないさんのホタテ料理は今年も叶わなかったか。。。
しかしこんなことってあるの?
つくづく縁がないんだわ。
予約していたビジホに「少しだけ遅れます」と電話を入れる。
青森駅から徒歩7分という立地でちょっと離れているのと、おさないさん休みのショックでウロウロしてたので(笑)。
チェックイン時間が遅れるとキャンセル扱いになる場合がありますとHPに書いてあったんだけど、それは全然大丈夫だった。
んもう脅かさないでくれ~~。
仕方がないので、夜ごはんはセレクトイン青森さんの夜カレー(無料)をおとなしく頂くことに。
青森駅周辺のビジホはことごとく満室で、1万円くらいの高級ホテルしか空いておらず。
そもそも1名で泊まれる素泊り宿の設定が少ない。
予約できたのはセレクトイン青森の“訳あり部屋”(6750円)。
コロワク3回接種済み証明書があれば3500円で泊まれるが、私は1度も接種していないので。
オバケ以外なら訳ありでもなんでも寝られればOKと覚悟してきたが、予想外に普通の部屋で拍子抜け。
ただ設備が古いとかユニットバスの湯温がイマイチとかそんな理由みたい。
嶽温泉入ってきたからお風呂使わないし。
なんなら近くに「青森まちなか温泉」もあるし。
綺麗なベッドメイキング、冷蔵庫テレビ電気ポットありエアコン利く(Ⅼでも寒くて消したほど)ので全く問題なし。
むしろ、素泊まりなのに夜カレーの無料提供や工藤パンの無料配布、挽き立てコーヒーが無料で飲めたりと申し訳ないくらいのサービス。
アンケートを記入すると水500mlまで頂ける。
受付してくれた若い男性スタッフさん、食事中の女性スタッフさん、翌朝のご年配スタッフさんも全員感じがよくて感心した。
青森にきたらまた泊まりにこようかなと思うほど。
【ホテルセレクトイン青森】
https://select-hotels.jp/aomori/
青森の工藤パンが無料、数種類の中からひとつ選べる。
夜カレーまで時間があったので早速パクつく。
8Fの客室から見える夕陽。
綺麗な夕焼け。
そして、岩木山の素晴らしいシルエット。
午前中あそこにいたのが信じられない。
意外と美味しかった無料の夜カレー。
セルフなのでごはんもカレーもお代わり自由。
ごちそうさまでした。
最後に
はじめて登った岩木山。
可憐なミチノクコザクラに会えたことが一番嬉しい。
ただ、やっぱり他の登山道の開花状況も気になる。
次回はできれば下から登ろうかな?
それから清竜苑の明るい女将さんや。
小島旅館の素晴らしい温泉と優しい若旦那さん。
訳ありビジホのスタッフさんまでも。
少々のハプニングはあったものの、たまたま選んだ場所で出会うかたたちが皆温かく接してくれて、無事に1座目は終了。
ありがとうございます。
東北遠征2座目へ続く。。。