いつの間にか復活を遂げていた吉野梅郷。
思い起こせば11年前、2014年3月末にプラムポックスウイルスを絶滅させるため全ての梅の木が伐採されたのだ。
2万5千本もの梅の木がなくなると聞いてとても胸が痛み、急きょ訪れたのを今でも覚えている。
ご興味があるかたはこちらからどうぞ↓↓↓
梅が香に胸ふさがりて命嘆かん。。。吉野梅郷~日の出山~御嶽山~御嶽駅 – 2014年03月27日 [登山・山行記録]-ヤマレコ
そこで今回は、とても気になっている新しい登山道ラニヘッドトレイルを歩いて吉野梅郷へ下りる計画を立ててみた。
往復のアクセス
[往路]
07:27 青梅線にて御嶽
[復路]
12:39 日向和田より青梅線
自己CT
07:30 御嶽駅
08:22 ラニヘッドトレイル看板 08:23
08:50 高峰山 08:57
09:27 梅野木峠 09:28
09:36 要害山 09:38
09:55 三室山
10:15 琴平神社
10:43 日の出山登山口
10:48 吉野梅郷
急登&雪道のラニヘッドで高峰山
東京は晴れていたのに、青梅線の車窓からは霧がかかって真っ白な空しか見えず。
天気予報が外れたか…?と思っていたら降車の直前になってパアッと陽射しが。
やったね!!

でも、御嶽駅を下りるとまさかの雪景色。
ええっ!3月に霧氷が見られるなんて予想外。
そういえば昨日は都心でもすごく寒かったから山間部は降雪があったようだ。

チェンスパ持ってきてないけどまぁ大丈夫でしょう。

御嶽駅方面を振り返ると青空。
バスの接続とか考えずに駅から直接歩けるのがいいところ。

あ、ヤマップで見ていたRUN&BEER看板。
初めての道はやっぱりワクワクするな~。
めちゃ急登という噂はあるけど。
ラニヘッドトレイルとは、廃道だった山道を2020年にタレントの福島和可菜さんが仲間と一緒に切り拓いた登山道だそう。
【おめ通・日の出山 御岳山 花咲くラニヘッドトレイルは、天国へと続く道】
https://ometsu.net/lani-head-trail-2022-10/

赤いのはヤブコウジの実かな?
序盤よりかなりの急登が続く。
特に雪や雨で濡れている時ここを下るのは滑落の危険あり、私は絶対に避けたい。
ラニヘッドトレイルは登りに使うのが正解。

おぉー、久しぶりのスノーハイキングにテンション上がる。
ただし雪解け水が頭上からポタポタ垂れてきて雨中登山みたい。

うわーーっ素敵!

あちらは高水三山方面かな?
走っていく青梅線も見えたよ。

明るい雪道が楽しいったらもう。
先行者2名の足跡を辿ってサクサク。

うわ~、あった!
登山道を整備してくださったメンバーさんのお名前がずらり。
そしてその反対側は…。

ジャーーン!!
めちゃくちゃカッコイイ、ラニヘッドトレイルの看板(558m)に感激。
ハワイアンチックな絵もいいね。

急登が続くだけでなく、右方向から吹いてくる風で粉雪がパラパラ舞って寒い。
ふー、今日のレイヤリングは正直失敗したな。
ソフトシェルの下にエクスペディショングリッドフリースを着てくればよかった。
パタゴニアフーディニでなんとか凌いではいるけれど。
それから、指なし手袋じゃなく5本指手袋が最適。
こんなに気温が低いとは…。

急登を経て高峰山(755m)。
寒いけど結構汗かいてる。
登山口で品切れしていた金剛杖は山頂に1本だけ。

職場でいただいたシュガーバターサンドで一休み。
サーモスの熱いほうじ茶が沁みわたる。
一気に身体が温まってきた感じ。
見晴らしのいい要害山から三室山
急な雪道をゆっくり下るとだんだん傾斜が緩くなる。
2名の先行者さんは日の出山方面へ行ったようで、吉野梅郷方面へのトレースはなし。
梅郷から高峰山への足跡が一人分見受けられた。

まもなく梅野木峠(振り返って撮影)。
舗装道路を横断し目の前の山道へ進む。



雪がキラキラの明るい斜面。

コウヤボウキ綿毛。

すこぶる見晴らしのいい要害山(655m)。
ベンチ代わりの切り株がいくつかあって、なかなか居心地よさそう。

少し下って少し登ると三室山(647m)。
こちらは展望なし。
今回は巻かずにちゃんと全部のピークを踏んだ。
カモシーとの出会い
時々ハイカーとすれ違うが、皆さん巻き道を歩いているようで挨拶を交わした人は少ない。

ガサッと音がして目の前に動くモノが。
あっ、カモシカさんだ。

「カモシーちゃん」
こっち向いてと呼びかけようが、お構いなしで斜面を歩いていく。
見事に完全スルー(笑)。

降雪の日は食べられなかっただろうから、きっとお腹が空いてるんでしょうね。
あっちでモグモグこっちでモグモグ。
「出てきてくれてありがとー!」とその場を離れる。

登山道にもう雪はなく明るい樹林帯をサクサク歩いて。
下界のほうから音楽に合わせた太鼓の音が聞こえてくる。
吉野梅郷🌸復活♪
見覚えのある鳥居や民家脇を抜けるといきなり人の気配が。

今日のゴール吉野梅郷、梅の公園に到着。
一際目を引く紅梅。
梅祭り会場には屋台が出ていてすごい人出。

サンシュユは咲き始め。

青空バックに輝く白梅。

萼片が黄緑の品種に惹かれる。

淡いピンクちゃんは蕾が多め。

遠くに咲いてる福寿草をズーム。

ソシンロウバイは終盤。

一重の紅梅も可愛いね。

東屋近くのゲンカイツツジ。

小高い丘にミツマタ。
ビロードの生地みたいな風合い。

11年以上前は梅の木の密度が高く、最盛期の様子はまさに桃源郷のようだった。
それでも一度伐採されたあとここまで復活できたのは大変喜ばしいこと。
関わってくださった皆様のご尽力の賜物と思う。
梅が香に胸ふさがりて命嘆かん。。。吉野梅郷~日の出山~御嶽山~御嶽駅 – 2014年03月27日 [登山・山行記録]-ヤマレコ

どの子もみんな素敵。

復活の喜びを体現するかのような咲きっぷり。
今日、来てよかった。。。

最後にオオイヌノフグリを撮って終了。
滞在は40分程度。
紅梅苑*栗おこわ膳
さて、お次の目的地へ急ごう。

街路樹が梅の木って素晴らしいわ。

前回の山行でポカして辿り着けなかった紅梅苑さん。
吉野梅郷の正門から徒歩約10分。
日曜だし梅祭り期間だから混んでいるかな?
【紅梅苑】

11:40時点で左側エリアは満席らしく、右側エリアに通される。
テーブル予約されているご家族もいた様子。
予約なしなら入店は12時前がいいかも。
待っている間ひっきりなしにお客さんが入ってきていたので。

楽しみにしていた栗おこわ膳(1780円)。
栗は崩れちゃってるけど、ほんのり甘くてもっちりなおこわ旨し。
ひとつひとつが上品な味わいで満足度高い。
山芋を湯葉で巻いたお吸物も絶品。
緑茶まで濃厚で美味しい。
ごちそうさまでした!
ちなみに、ラーメンフリークの家族より「日向和田ならラーメンフィール一択でしょ」と。
以前ラーメン目的でわざわざ日向和田へ来たことがあるらしく、よくやるなぁ…と感心しきり(笑)。
予約しないと食べられない大人気店だから別の意味で敷居が高いしね。
またいつか予定ができたら考えよう。
へそまんじゅう総本舗*へそまん
そして、もうひとつの目的地へ。

橋を渡って。

【へそまんじゅう総本舗】
https://www.omekanko.gr.jp/spot/07801/

茶色と白のへそまんを1個ずつ(120円×2)。
バラ購入の時はホカホカ蒸したての提供が嬉しい。
薄いビニールをペラッとかけてくれるので駅まで大事に抱えて歩き、日向和田駅ベンチでいただく。
ひとつは家まで持ち帰ろうかと思ったが結局2個とも完食。
濃厚つぶあんがびっしり、温かいへそまん美味しかったー。

日向和田駅。
単線なので上下線とも同じホーム。

トイレにノースポールの一輪挿し。
最後に
予想外のスノーハイキングで序盤は寒さと急登で大変だったが、結果的にはこの日に出かけてよかった。

登山道を整備してくださるメンバーさん、吉野梅郷を立て直してくださる関係者さん、美味しい食事や和菓子を作ってくださるお店のスタッフさんに感謝します。

雪あり花あり食ありの楽しい一日。
ありがとうございます!!
次回はラニヘッドから日の出山へ登り、下山後はつるつる温泉で温まりたい♪